読み方: むしば
ミュータンス菌が歯の表面に生息している状況で、食事や間食によりph5.5未満の状態が長時間続く生活をしていると虫歯が発生する。一日の間にひんぱんに飲食を行うと、ph5.5未満の状態が長時間継続し、虫歯となる。また、就寝直前に飲食を行うと、ph5.5の状態が長時間続く結果となる。
生後なるべくミュータンス菌に感染しないようにする。そのためには、スプーンを共有させない、キスをしないなどが重要。親など周囲の人の口内のミュータンス菌を減少させる。そのために、甘いものを周囲の人もなるべく食べないようにし、口腔内を清潔にする。
ミュータンス菌に感染している場合、一日3回の食事と昼間の間食1回までとして、それ以外には間食したり、ジュースなどの糖分の含まれる飲料を飲まないようにする。特に就寝前には飲み食いしない。
糖類、特に砂糖の摂取を控える。それ以外の糖類も酸を生産する元になるので、摂取を控えなくてはいけない。
みかんやレモンなどの酸も歯を溶かすため、なるべく控える。
歯磨きは虫歯の予防に少し効果がある。但し、15分以上かけてしっかり磨かないと、歯垢を除去できないため、意味がない。歯磨きで虫歯を完全に予防することは不可能なので、注意する。
フッ素は、虫歯の予防に少し効果がある。普通にはフッ素入りの歯磨き粉を使って歯を磨けばよい。歯を磨いた後は、少量の水で1回だけ口をすすいで、30分以上飲食を控える必要がある。なお、フッ素入りの歯磨きを使ったからと言って、虫歯にならないわけではなく、ちょっと効果があるだけである。
虫歯の原因菌のミュータンス菌は、バイオフィルムに守られていて、除去が難しい。しかし、超音波歯ブラシを使うと、歯の表面のバイオフィルムを破壊できる。バイオフィルムを破壊した後、ミュータンス菌を殺菌できる薬剤で消毒を行う。
2010年11月22日 初稿